「偶然だね、買い物の帰り?」 春綺君はそう言ってあたしの手元をチラッと見てそう言った。 「あ、うん。晩ご飯の買い出しにスーパー行ってて」 「凄いたくさん買ったね。重くない?大丈夫?」 「うん、大丈夫だよ」 「でも、手が赤いよ?無理しないで」そう言って春綺君は軽々とあたしが持っていた袋を全部持って車に乗せてしまった。 さすが春綺君だなぁ…そんなところにまで目が行くなんて。