同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正







「……」 



「…ごめんね、いきなりこんなこと言われたら迷惑だよね。今日はそういうことを言うつもりで誘ったんじゃないんだ」




「あ、いや…迷惑というかいきなりだったから少しびっくりして」




「大丈夫だよ、今日は捺海ちゃんと仲良くなりたくて誘ったんだから。あ、ほらデザートがきたよ」




「お待たせ致しました」



「わぁ、すごく可愛いケーキだね。いただきまーす」



ケーキを一口食べるとラズベリーソースが口の中に広がる。




「うーん!これすごく美味しい!」




「よかった。”女の子ってみんなこのケーキ好きなんだね“」




「……」




春綺君の言い方、まるで今までこのデザートを女が食べてるの見てきたような言い方だ。




あたしが黙っていると春綺君は、小さく首を傾げてあたしを見る。




「ごめんね、何でもないよ。春綺君も早く食べなよ。すごく美味しいよ」




「うん、そうだね」




あたしは、そう言って春綺君に微笑む。