同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正







やばい、フランス語とかあたし分かんないよ。英語なら少しくらい分かるけど…



眉を寄せるあたしを見て春綺君は、優しく笑って「大丈夫だよ、せっかく来たんだ。気楽にしていいよ。料理は俺が頼んであげるから」と言った。




「あ、じゃあそれで」




すると春綺君は慣れた様子で店員に料理を注文した。




「凄いね、春綺君。フランス語話せるんだ」




「ん?まぁ基礎的なものなら少しね。でも尚希の方が俺より話せるよ」




「え?!」




あの最低男が!?



あの男がフランス語をペラペラ話しているなんて想像がつかない。




「普段あんなんだからびっくりするよね。俺も最初知った時はびっくりしたよ。尚希の家庭は教育が厳しかったらしいしね」