春綺君の手をとりレストランの中に入ると黒いスーツを着た男が近づいてきた。
「いらっしゃいませ…お待ちしておりました、ご予約されていた席にご案内致します」
え、顔見ただけで分かるの?春綺君、もしかして結構ここ来てる?
「さっ、行こうか捺海ちゃん」
「あっ、うん」
案内された席に座ると綺麗に磨き上げられたナイフ、フォーク、グラス、綺麗な花がテーブルに飾られている。
今まで何回か高いレストランには来てるけど今回のレストランは一番かもしれない。
店員からメニューを受け取って開くとメニューは外国語だった。
これって…フランス語?

