「わぁ…!」
顔を上げるとそこは、天井にガラスが一面にあり夜空の下で沢山のカラフルな魚が泳いでいた。
やっぱりここ水族館だったんだ!
「すごい、とっても綺麗…」
夜空の下で赤や青や黄色の魚やピンク色の光を放つ小さなくらげが泳いでいて凄く綺麗だ。
「気に入ってくれたかな?」
「うん、とっても!こんな綺麗な景色、初めて見たよ」
春綺君にそう答えるとあたしの顔を見て嬉しそう笑う。
「捺海ちゃんのこんな顔を見れてすごく嬉しいよ」
「気に入って頂いてよかったです。ここは、完全予約制でカップルの方にとても人気のある隠れスポットで中々予約が取れないんですよ」と案内をしてくれた女の店員が言った。
「春綺君、あたしの為に予約してくれたんだね。ありがとう…すごく嬉しい」
「捺海ちゃんが喜んでくれるならこの位なんでもないよ」

