同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正








その後、特に会話もなく沈黙が続いていると春綺君から声をかけてきた。





「捺海ちゃん。ここから好きな曲流していいよ」




春綺君は片手でナビに指を指した。




「えっと、じゃあー……」



 
ボタン操作で流す曲を選んでいるとある曲が目に止まる。




あ、これあたしが好きな曲だ。




「じゃあ、これ流すね」




再生ボタンを押すと懐かしいメロディーが車内に響き渡る。




「あ、捺海ちゃんこの曲好きなの?」




「うん。母親がたまにこの曲聴いてたから…」




「俺もこの曲、両親が好きで小さい頃から聴いてたから好きなんだ」

 


「え!春綺君も?」




「うん、この曲聴いてると凄く心が落ち着くから好きなんだ」