「紛らわしい言い方しないで。あたしと春綺君はそんな関係じゃないから。あんたと違って春綺君は直ぐ手出したりする人じゃないから!」
「言っておくが俺が女の相手をするのはあくまで客としてだ。その目的以外で女に手を出したりはしない。というかお前、春綺のことどう思ってる?」
こいつ…今まで散々あたしに手出してきたくせに。
「いい人だと思うよ?優しいしかっこいいし」
「そうだな…あいつは優しい。だが、あいつと会うのはダメだ」
「もう約束の時間が迫ってるしレストランも予約してあるから無理」
「おい、捺海!」
そう言ってあたしは最低男を無視をしてバッグを持ちマンションを出た。

