「おい…おい。いい加減に起きろ捺海」 誰かがあたしの名前を呼んでいる。だけどまだ…眠い。 「ん〜……」 「…めんどくせーな」 「…んっ…!?んんん〜!!」 最低男がいきなりキスをしてきてあたしは勢いよく飛び起きる。 「ちょ、なにすんの!?」 あたしは力いっぱい最低男を突き放す。 「なにってキスだけど」 「ふざけんな!朝からなんであんたなんかにキスされなきゃいけないんだよ!」 あたしが怒鳴り散らすと最低男は不機嫌な顔をしてそっぽを向く。