どうにかここから抜け出そうと最低男の肩を押しても全く動かない。





「ちょっ、離れてよ…!またあたしをからかって襲うつもり!?」





「……」




返事を返さない最低男にムカついたあたしは最低男の背中を叩こうと手を伸ばす。




「無視するのやめてくれる?暑苦しいから離れて!いい加減にしないと本気で怒るよ」





そう言って最低男の背中に触れるとその背中は何故か濡れていた。




え、なんでこんな汗かいてるの?





「…っ…あ…つい……」




まさか、もしかして…




もしやと思いあたしは最低男の額を触る。





「…すごく熱い」




こいつ熱でてるじゃん!しかも結構熱いし高熱の可能性がある。