そしてその頃に俺は春綺を抜かしNo.1と言う座を手に入れた。




それからだ。あいつが変わってしまったのは。



俺以外の他の奴らは全く気付いていないが俺はあいつの変化に気付きあいつの本性を知った。




あいつはー……




「あれ?随分と早く帰って来たね尚希」





俺のお気に入りに手を出しているからだ。




家に着いて急いで寝室に入るとそこには春綺の姿があった。




捺海は無防備にベッドで熟睡している。

 

きっと俺の家に入れたのは捺海が持っている合鍵を使ったんだろう。




「お前なんで俺の家に捺海が住んでんの知ってんだよ」 




「捺海ちゃんから聞いたんだよ」




眉を寄せて不機嫌な声でそう言うと春綺はニッコリと優しい笑顔を浮かべて言う。




俺は時々、この優しい笑顔に恐怖を感じる。