〜永遠〜

「あ、慶介、寝る前にお風呂入るんだよ?汚いままだと女の子に嫌われるよ?」
「別に女子に嫌われてもいいし!あんなガキ!」


男子がガキって言うなんてめずらしいな。

さては、慶介。
誰かに好かれてるな。


「まぁまぁ。あ、お風呂に入らないと・・・」


ママが慶介にごにょごにょと話す。


「それはヤダ!やっぱ入ってくる!」
「??ママなんていったの?」
「秘密よw」


全く。
私だけいつも仲間はずれなんだから・・・。


「ただいま~。」
「あ、パパお帰り。」
「あ、愛莉桜。今お前を待ってるって人いたぞ。たしか男子だったような。」


男子?

誰だろ?


「ちょっといってくる。」


私は玄関を出ると、その人はすぐそこに立っていた。


「愛莉桜。」
「夏目・・・先輩。」


私が以前まで付き合っていて、フラれた夏目雄介先輩。


「こんばんは。何か用ですか?」
「俺。。。やっぱ愛莉桜とヨリ戻したくて・・・。」
「・・・・。」


一瞬。。。
迷った。


けど、口から出たのは自分でも驚く言葉だった。


「は?先輩冗談ですか?」
「え、冗談なんていわないけど・・・。」
「じゃあなんで私をフッたんですか。」


私の目は多分驚くほどに冷たかったと思う。

自分でもわかった。


「そ、れは・・・会えないのが辛くて。」
「そうですか。じゃあもう一度付き合ってみますか?私。今日帰る途中に見たんですよ?」


そう。私は見てしまったのだ。