カフェでお茶を飲んだ後、真美と別れて私はマンションに帰った。家に着くとすぐに真美から先程のドレスの写メールが届いた。それをすぐに潤に転送しようとメール画面を開いたが、やっぱりやめた。仕事の邪魔になるかもしれないし、きっと夜に連絡がくるだろう。
ソファーに腰を下ろし、ハーっと一息ついた。何だか少し疲れてしまった。真美の言うとおり、式の時にもつのかなぁ。と自分でも思ってしまい、苦笑した。
気がぬけると何だか急に眠くなり、そのままソファーで眠りについた。

ピリリリ。ピリリリ。
「うーん…。もしもーし。ああ。潤?うん。仕事終わったの?お疲れ様。」
どれくらい寝ていたのだろうか?時刻は7時をまわっていた。
「今から?うん。いいけど。今どこ?…え⁉マンションの下⁉ちょっと待ってて。すぐ支度するから。」
私は慌ててドレッサーの前に立った。さほど化粧も崩れていなかったので、髪の美容液を2.3プッシュして、手ぐしでサッと髪を撫で、少しシワになっていたスカートだけ履き替えて、急いで家を出た。
マンションの下に降りると、スーツ姿の潤が見えた。
潤は私を見ると、笑顔で手を振った。