「わ~指輪もピッタリ~」


とリエが拍手をする。


そして、誕生日おめでとうと言って、リエの彼氏がリエの後ろからケーキを出してきた。



もう、一気に色んなことが起き過ぎて、ほんと、サプライズだった・・・・



最近は役目がなかった涙腺がここぞとばかりに緩くなる。



私たちカップルはそれぞれケーキを食べさせあったりして、ラブラブな時間を過ごした。



私は何度も何度も左手の薬指を眺め、快くんにお礼を言った。



最高の誕生日。



一生忘れないだろう。





色んなことがあった夏。



今まで以上に泣いて、今まで以上に笑った夏。



少し大人になれた夏。



きっといつまでも忘れない。



快くんとの繋がれた手は、絶対に離さない。



だって、快くんは私をシンデレラにしてくれた王子様だから。