あの日浩二が家まで送ってくれた後、私はすぐにシャワーを浴びた。


好きな人に抱かれて嬉しいはずなのに、なぜか全てを流してしまいたかった。


シャワーのお湯で涙も全て流してしまおう、そう思って泣いた。


あれから約一週間。


私は一切浩二に連絡しなかった。


湘南にも足を運んでいない。


心配してくれるリエには、あの夜の海での出来事を話した。


愛海という女の子の存在。


浩二は彼女をホテルへと連れて行っていたという事。


リエは自分事の様に落ち込み、一緒に泣いてくれた。