ゆっくりとご飯を食べ終えた私達の元に、


こうじさんが、カキ氷を持ってきてくれた。



「はい、これサービス! イチゴとレモン! どっちがどっち?」



「あ、私イチゴで・・・ヒナレモンだよね?」


「う、うん。」



「お、マジで? ってかヒナちゃんって言うんだ? 俺もカキ氷のレモン好きなんだよね~奇遇だねぇ~」


なんて言いながらレモン味のカキ氷を私の前に置いてくれた。



「あ、ありがとうございますっ。」



そう言うのが精一杯だった。



「今日何時頃帰るの? 俺今日五時上がりなんだけど、その後、ちょっと話せない?」


 
突然のデートの誘いに、私は更に焦りだす。



「じゃ、じゃぁ5時に、海の家の前で、待ってます。」



「良かった!」



そう言って彼は仕事に戻った。