時計の針は午前8時30分を
既に回っていた。

ただ、寝ぼけてるせいか
時計が全く読めない。
私は枕元に置いている携帯を
手に取り画面を見た。

「…こんな時間か。」

どうせ学校に行ったって
訳の分からない言葉並べられて
作り笑顔で友達ごっこ。
それの何が楽しいの?
私には全く分からない。

「ん?…水族館…?」
ふと視界の端に入ったチラシ。
駅の近くに新しく水族館がオープンするらしい。
「 行ってみるか…。 」

─…その水族館がこの人生を大きく左右するなんて、この時はまだ分からなかった…─