できないよ。 でも、言えない。 言ったらきっとバレる。 どうしたらいいの? 「ね?」 美咲があたしたちに返事を急かす。 「うん、分かった。」 「ちょっ、奈々?!」 萌があたしの腕をつかんで血相を変えて言った。 あたしはそんな萌に笑いながら首を振る。 「はぁ。」 萌がため息をついた。 「ホント?!やった!萌は?」 「あー、はいはい。」 萌は適当に答えて卵焼きを口に運んだ。