ある夏のコト・・・




「あー暑い!!暑いよ太陽ぉー」

あたしは夏鈴高校「かりんこうこう」1年の
生田 舞
マーチングやってるよ!!
今日も朝から夜までずーーーっと
外で練習予定・・・・

!?



「・・・ん・・・?」
「目、覚ました?」

目をあけると、見たことない顔。
あたしは体制を整える

「大丈夫か?心配したんだぞ」
「あの・・・どちらさまでしょうか・・・。」
あたしは頭の中がぐるぐるした。
「ん?」
「俺は中郷高校1年の西條ルカ」


・・・。

えぇぇぇ!?
中郷!?
なんでいるの!?
というか・・・心配したって・・・?

「な・・・なんで中郷高がいるんですか?」
「・・・今日は合同練習の日だけど」

えっと、、そうだっけ、、?
頭痛い…

「あの・・・どうして保健室に?」
「?」
「日に当たりすぎて倒れたんだよ。」
「だからみんな今は中で練習してるよ」

そっか・・・あたし倒れちゃったんだ。
それで西條君が運んでくれたんだ。

「西條君。」
「ん?」
「運んでくれたんですか?」
「うん。無事でよかった。」

西條君がニコッと笑った

「あ・・・ありがとうございます。」

イイ人だなぁ。運んでくれてそれに
ずっとそばにいてくれたなんて・・・。

「あ」

西條君が言った。

「敬語なんていいよ同級生なんだし、それに“西條くん”じゃなくてルカでいいよ。」