優衣は俺の彼女だった。



優衣は御影桜(みかげざくら)という族の総長をやっていて、毎日ケンカばかりしていた。



俺は誰かと組んでケンカするのは嫌だったから、どこかの族に入ることはなかったが。




優衣が気持ちを伝えてきた時、俺は迷った。



その時からオンナは嫌いだったし、誰かを好きになるなんてことはなかった。



だが結局、優衣の気持ちを受け入れることにした。



優衣は俺にとって憧れでもあったからだ。



総長としてみんなから尊敬され、族のメンバーの体調とかにも気を配っていた優衣。



リーダーの鏡だった。