私の最後の記憶はなんだろう?


屋上に寝転がって空を見上げている女の子
そんな事を思いながら雲が流れる

脈が打ち終わるなら
心臓が動かなくなるなら
私は楽になってるのだろうか?

生きているのが苦しい。

漏らした声は
渇いていた。

真っ直ぐに伸びた黒髪は
風に踊らされる
地面から地面へ引きずり回される。

私は人間というのと合わなかった。

なぜだかわからないけど

面白くないし      意地の張り合いや
女が溜まる理由

わからなかった。

それより、明日死ぬのではないかと考えるばかりであった。

小学生の時私はいじめられた。

私には父がいない

ただそれだけの事で

馬鹿らしかった。

味方になろうとしてくれる人も居たけど

そんなのこっちから願い下げだった。

中学生に上がると話し掛ける人がいなくなった

もちろん話なんかしたくなかった

まともに話す人なんかいなかった。

それでいいと思った

高校生に上がると

私に似ている人を見つけた
彼は明るい人間だし
友達もたくさん居た。

だけど

私にはわかった。

暗い“何か”を持っていることを

遠くで見てた。

さっきと変わらない空。
というか小学生の時に見た空によく似ている

変わったのは

変わらなきゃいけないのは

人間であって

人間しかいないのだ。