いつの頃からだろう。 毎年恒例の、お正月行事が寂しくなっていた。 楽しみだった、親戚の集まりも、お年玉も少なくなった。 私は何にも知らなかった。 日々変わる日常も、変化も 大人と思っていた人達が、大人になりきれてない大人ということも。 退屈していた私はよく、大人達の話を、密かに聞いていた。 それが苦痛のはじまりだと思わずに―――