私の父親は家では笑わない
母親は身体が弱いのか、家事をしない。
躾だといい、わたしには優しくない。
愚痴しか聞かない、喧嘩しかしない
そんな二人。
いつも無愛想な父親。
彼は私を否定しかしない。
外面が気になる母親。
外では頑張るのに、家では何もしない。
もっと可愛がられたはずなのに、しばらくはそんな印象しかない二人だった。
小さい頃のわたしの口癖は「このまま学校行って、働いて、結婚して―子供をつくる。そんな人生なんてまっぴらょ」
「お母さんみたいになりたくない。」
――あの頃は、何もかもが自分の思い通りだったから
――幸せなんて意味が分からなかったんだと思う。
それでも一生懸命に生きていたんだよ?
小さい体で
一生懸命に………
