・・・・!

気が付くと、

私のとなりには、龍之介がいた。


「どうしたら、いつものくるみに

戻ってくれる?」


私は、龍之介を見つめた。



「くるみ」



「樹に会いたい」


私の言葉に驚きを隠せない龍之介。


「それは、無理だ」

そう言ってため息をついた。



「樹の傍にいたい」

私はそのまま泣き出した。