secret love~アイドルと…~

そんなことを思ってみても、

現実にはそうはいかなかった。

・・・

そんなに得意とは言えない歌。


K・Boyとコラボで

出した。

・・・

驚くことに、

これがバカ売れ!!

私なんかのどこがいいんだか・・・



「全部じゃないの?」


樹が私の横でボソッと呟いた。


「・・全部?」


私の言葉に、微笑んで頷いた。


「オレが好きになったくるみだぞ?

みんなが好きになるのは、よくわかる」


「・・・」


「でも、蒼や、龍之介さんに

捕られるのは、絶対許さないけどね?」


急に真剣な顔した樹。


・・・

私は黙って、樹を見つめた。