愛しい人~出逢いと道標~

「うん、頑張る。

今度遠くに行くときは車か二輪の免許でも取って、純粋に楽しむだけの旅にする。

そうできるように、これからは親や友達とちゃんと自分の面で向き合っていく」


少しだけ・・・



ほんの少しだけかもしれないけど、あの旅の意味を持てた気がした。

これから、いくつもの意味を持つだろうけど、私はあのときを後悔しない。


「十分じゃねえかよ」


小さいため息のあとに聞こえたその声は、普段よりも少し掠れていた。