「別に難しく考えなくても、お前がやりたいことを素直に話せばいいんだよ。
言葉に詰まってもいい、上手く話せなくてもいい、不器用でもお前の気持ちを素直に精一杯話せば分かってくれる人は分かってくれるよ」
今度は気持ちが落ち着いていくのが自分でもよく分かり、唇の震えが無くなっていった。
なんで・・・
なんで、こいつはこうも私を後押しするような言葉ばかり出してくるのだろう。
「出来なきゃ、帰れ」
視線を入瀬に戻すと、やはり彼は笑っていた。
「帰んねえよ。
折角、いい言葉だと思ったのに、今の一言で台無しになったぞ」
わざとらしく鼻息を立て、顔を窓の外に向けた。
だけど、その一言が入瀬の良いところなのだろうと彼自身は意識していないだろうし、私が勝手に決め付けているということにしておこう。
「十年って、すげえな」
ぽつりと呟いた一言は、十歳上の彼への不器用な私なりの褒め言葉だった。
言葉に詰まってもいい、上手く話せなくてもいい、不器用でもお前の気持ちを素直に精一杯話せば分かってくれる人は分かってくれるよ」
今度は気持ちが落ち着いていくのが自分でもよく分かり、唇の震えが無くなっていった。
なんで・・・
なんで、こいつはこうも私を後押しするような言葉ばかり出してくるのだろう。
「出来なきゃ、帰れ」
視線を入瀬に戻すと、やはり彼は笑っていた。
「帰んねえよ。
折角、いい言葉だと思ったのに、今の一言で台無しになったぞ」
わざとらしく鼻息を立て、顔を窓の外に向けた。
だけど、その一言が入瀬の良いところなのだろうと彼自身は意識していないだろうし、私が勝手に決め付けているということにしておこう。
「十年って、すげえな」
ぽつりと呟いた一言は、十歳上の彼への不器用な私なりの褒め言葉だった。



