愛しい人~出逢いと道標~

だけど


やっぱり、駄目だ。

そう思っても、心の奥底では期待して待っている、来てくれるはずと決めつけてしまっている私が見え、そいつがここから移動しようとさせてくれない。


「来るなら・・・

早く来いよ」


そう呟いて、再び店内をうろつき始める。


「・・・

バカ」


どちらに向けたかは分からない。

気持ちも言葉も、今の私は方向音痴だ。