愛しい人~出逢いと道標~

甘いと思う。



乗せてもらっている私が言うのは失礼かもしれないが、あの人の考えは甘いと思う。



私と出会って一時間も経っていない、会話が弾んだわけでも、特別に何か一緒に行動したわけでもない。

それなのに、助手席に私だけを残していくのは誰がどう見てもいい判断とは言えないだろう。

もし、ここで私がここにある仕事上の何かを取ってどこかに去っていっても、きっと会社ではあの人が悪いことになってしまうだろう。



でも、恐らくあの人は後悔しないだろう。

他人で自分を決めるのではなく、自分で自分を決めている。

あの人はそういう人だと思う。