愛しい人~出逢いと道標~

午前中の最後の店に入っていく男の人を遠い目で見つめる。


(私、何してるんだろ)


空を見上げ、大きくため息をつく。

家を飛び出し、どこか目的地のない旅をしようとしている今のことを思っているのではない。

ずっと、ずっと前からのこと・・・



飛び出したはいいものの、心を震わせるようなものがこんな私にあるのだろうか。

例えあったとしても、こんな私が見つけられるのだろうか。



そう思うと、また大きくため息をついた。