「あ、今日さぁ、外部入学の人くるじゃん?芽留、いい出会いあるんじゃないの~?」

「あ、あはは。あるといいね。」

「芽留って恋の話題苦手なの?」

「え?!」

「だって、恋の話題出すと、顔がこわばって引きつってるよ?」

「そ、そうかな?」


私は顔をパンパンとたたいた。

私!しっかり!


「芽留は幼稚だしな。ま、恋の経験がないんだろう。」


そう京がいった。


「あるしッ!つか今も好きな人くらいいるし!かなわないだけで・・・。」

「そう・・・なの・・・。」


2人は気まずそうにした。


「あ、でも気にしてないし!私その人の恋を応援してるから!」

「そうなんだ。」


私たちはそのあと、普通の会話をして、クラス発表を見に行った。


「あ、すいません。通してください・・。」


ここは人が多いから、通るのも精一杯。


「あ、芽留!うちら3人同じクラスだよ!あ、・・・ジョーカーがうちのクラスにいた・・・。」

「ジョーカー?」


私は首をひねった。

そんな人うちの学校にいたっけ?


「やだなぁ。芽留。外部の人だよ。安藤渚ってやつ。何でも女タラシで・・・」

「人聞き悪いなぁ。佐伯麻那ちゃん♪」

「きゃ!ジョーカー!!」


この人がジョーカー?


「麻那ちゃ・・」

「あ、キミ神崎芽留ちゃんだよね♪キミは・・・確か夏目京。」


この人なんで私たちの名前・・・。


「キミたち有名だよ?だって、理事長の娘と、市長の孫。それに、夏目グループの御曹司。」


なんで。。知ってるの?

隠してたのに。


「ちなみに、理事長の娘は芽留ちゃん。市長の孫は麻那ちゃん。だよね?」

「・・・う・・ん・・」


私は戸惑いつつも答えたのだった。