「何だったんだ。」

雷竜は手のひらにある指輪を転がした。

すると、雷色の宝石が蛍光灯の光に反射して一瞬輝いた。

「リング、、、。」

雷竜は小さく呟くとポケットにいれた。

そして、落としてしまった携帯電話を手に取ると待ち受け画面を開いた。

その瞬間急にバチバチという雷が流れるような音がして、雷竜の手の中で小さな爆発が起こった。

「うわっち!!あちいな!・・・どうすんだよこれ。」

雷竜は手を振りながら周りに散らかった携帯電話の破片を見ながらいった。

「結構気に入ってたのに。まさか不良品だったなんて、、、。後で電話しなきゃな。」

雷竜は座り込み一分間ほど感傷にひたっていた。

そして、急に立ち上がり、散らかった部屋を後にして外に出た。

「どこにいこうか。」

雷竜はぶらぶら歩いていると、八ノ下公園に着いた。