「あれだろ?一文字じゃカッコ悪いって話だろ?」

「その事なんだけど「竜」なんてどうかな。」

それを聞いた雷藤は戻ってきて、「何で?」と聞いた。

「理由は特に無いよ。まぁ強いて言うならカッコいいから?」

「まぁ涼に理由を聞いてもな。」

「何だと!?」

風崎は頬を膨らませ炎明寺の方に近寄った。

「やめとけ。お前の身長で明に勝てるわけないだろう。」

「おい!刃!それ遠回しにチビっていってるだろ!俺はチビじゃない。ちょっとばかし成長が遅れているだけだ!」

風崎はピョンピョンと跳びはねながら自分の身長が低いことを全否定した。

「で、話もどすけど「自然」と「竜」を合わせると、、、。えーと。」

「雷竜(でんりゅう)、風竜(ふうりゅう)、炎竜(えんりゅう)、氷竜(ひょうりゅう)だろ?」

「でも真島はどうするんだよ?」

「俺か?僕はいいよ。」

「そういう訳にはいかないだろう。」

「そうだなー。真竜(しんりゅう)とかどうだ?」

「真竜か、、、。」

「何かいいですね。」

「何か一番カッコいいじゃねえか!」

「真刀という意味にもなるな。」

「じゃあ満場一致で真竜に決定だな!」

雷藤のその言葉でその日の集会(?)はお開きとなった。

その後五人はニックネームで呼びあうようになっていた。

最初はギクシャクしていたが、数ヵ月立てば違和感も無く、呼びあうようになっていた。

五人は中学校卒業後会う機会がすくなくなったが五人はニックネームを忘れることは無かった。