そんなこんなで過ごすある日の部活帰り。五人はいつものように八ノ下公園(はのしたこうえん)でだらだらと遊んでいた。

すると、誰かが「なぁニックネームつけた方が呼びやすくないか？」と言った。

「お、良いじゃん！」と雷藤は乗ってきた。

「はあ？何が良いんだよ。そうか。お前らやっと俺のアイスクリームの歌に共感するようになったのか。」と炎明寺は頷きながら言った。

「違う違う。ニックネームつけるって言う話。」

風崎は炎明寺が言ったことを訂正した。

「くそー！！時代はまだ俺に追い付いてないのかー！！」

炎明寺は大声で叫びながら公園中を走り回った。

「で、ニックネームってどうするんです？」

氷間は雷藤に尋ねた。

「う～ん。何かいい案無い？刃。」

雷藤は真島の方に向き情けない顔で聞いた。

「その気持ち悪い顔をやめたら僕の案をいってやる」

真島は近くの木にもたれ掛かり閉じていた本を開き読みだした。

「分かった。分かったから、、、。ほらクールな顔に戻ったぜ。」
雷藤は真顔になり、真島に言った。

「頼むよ。一生のお願いだから。」と雷藤は必死に頼み込んだ。

「僕のアイディアを聞くぐらいで一生のお願い使ってたら、いくら命があっても足りないぞ。」と言いながら本を閉じた。

「じゃあヒントを出そう。俺以外全員に共通している。」

四人はそれぞれの顔を見て「ないない。」と四人同時に言った。

「顔じゃない！名前に共通しているんだ。」

考えてみよう

雷藤 勇気 「共通点？」

風崎 涼 「あるのかなあ？」

炎明寺 明 「共通、、、。わかんね！」

氷間 雪也 「ありますかねえ。う～ん。わかりませんね～」