「じいさん大丈夫か!?」

「いいから続けてくれ。」

じいさんはゆっくりと立ち上がりながらいった。

「あ、ああ。俺がじいさんの言葉全部信じられると思うか?「蘇生呪文」とか「操りの呪文」とか。あとはじいさんが与えたっていう力のこととかよくわからないし」

「お主も風竜の風の力でボコボコにされたじゃろう。まさかわしが与えた力があんなことになるとは、、、。」

「じゃあじいさんが言ってることが本当だとしよう。「操りの呪文」を解くには殺そなきゃだめなんだろ?じゃあ諦めろ。俺はあの4人を殺さないし、あんな変な力をもったあいつらに勝てるはずがない。」

じいさんは雷竜がそういうのを聞き、だんだんと鬼の形相になっていた。

「いい加減にしろ!!何べん言ったら分かるんだ!!お前には、雷の力が宿っていると何べんも何べんも言ってるだろうが!!もしかしたら一番危険な力かもしれない。」

最後の言葉は雷竜には聞こえていなかった。

「じゃあこっちも言わせてもらうけどな!俺そんな力望んでねえし、多分風竜も望んでねえ!!それにそんな漫画みたいなことが信じられるかよ!」

雷竜はまくし立てた。

「そうか。そんなことだったのか。じゃあお主に力を見せてやる。マンガじゃない、これは現実だってことを見せてやる。」とじいさんは静かに言い、雷竜の頭に手を乗せた。

「~~~~」

雷竜には聞き取れない声でじいさんは何かいっていた。

「やめろよ!」

雷竜は離れようとしたが、急に力が抜けて座り込んでしまった。

しばらくして、じいさんは雷竜の頭から手を離した。

すると、雷竜の体から雷が流れていた。

「ほれ。これがそなたにある力じゃ。分かったじゃろう。」

じいさんの体が消え始めていた。

「、、、分かった。信じてみるよ。さっき自分の体にビリビリってくるの感じたし。」

雷竜はゆっくりとベッドから降り、じいさんの方に片手を出した。

「そうか。がんばってジェリアを倒してくれ。」

じいさんは雷竜の手をしっかりと握り返した。

そして、じいさんの体から白い閃光が出た。

雷竜はまた思わず目をつぶった。
「余計なことしやがって。」

雷竜の手からじいさんの手の感覚が消えた。

雷竜が目を開けると家のベッドの上に立っていた。

「あれ?幻覚?」

雷竜は部屋を見回した。床には携帯電話の破片が大量に散らばっていた。

「現実か。、、、よし!まず正確にこの力を風竜みたいに操れるようにして、、、そのあとは終わってから考えよう!」

雷竜は破片を集めごみ捨てに捨て、部屋の鍵をしめた。