(龍星Side)


『穂乃梨』を追いかけた。


「すいません。」

そういっても、『穂乃梨』は振り向いてくれない…

聞こえてないのかな~

「すいません。」

おぉ!

振り向いてくれた。

よし、言うぞっ

「メアド教えてくれない?」

言っちゃったよ~(汗)

『穂乃梨』は何も言わない。

教えてくれないのかな~


(穂乃梨Side)


私は、ビックリして一時停止してしまった。

ドラゴンボーイの表情がどんどん曇っていく。

早く答えなきゃっ!

「…よ。」

「えっ?」

そりゃそうなるよねっ
私、声ちっちゃかったから。

「いいですよ。」

ドラゴンボーイの表情が一気に明るくなった。

「ホント?」

「はいっ!」

夢みたいっ!

私の携帯にドラゴンボーイの個人情報があるなんてっ

でも、なんで昨日は断られたんだろう?

聞いてみようかな!?

『あの……』
『あのさ……』

ハモっちゃった。

まぁ、メールして聞けばいっか。

「さきどうぞっ。」

「そう…。昨日はごめんねっ。ビックリして思考回路が停止してて…
追いかけようと思ったんだけど、明日俺から言えばいいかなと思って」

そうだったんだ。
昨日の私の痛みはなんだったんだろう?
まっ、結果オーライってことで。

「そうだったんですか。昨日、すごく落ち込んだんですよ。
だから、今日ビックリしました。」

「さっき言おうとしてたこと…」

「いいんです。そのことでしたから。」

「そっか……」

「……はい。」

ドラゴンボーイの表情が急に真剣なものになった。

どうしたんだろう?