(穂乃梨Side)


昨日のことを歩実たちに話したら、

「穂乃梨、それで終わっていいの?
あんたの恋はそれで終わったの?
好きだから、ダイエットにだって成功できたんでしょ!
あんたの好きはその程度のものだったの?
違うなら、辛くても頑張ってみなさいよっ!
これで諦めたら、あんたの努力、無駄になっちゃうよっ!」

「相手に聞こえてなかったのかもしれないしねっ!
もし、教えてもらえなかったとしても、絶対諦めちゃだめだかんねっ!」

って、言われちゃった。

だから、何回でも当たって砕けてやろうと思うの。

でも、今日、ドラゴンボーイに会うのきついなぁ~

昨日の今日だし……

でも、今日体育あるし、正直、ドラゴンボーイにも会いたいし。

いつものように電車に乗って、電車に揺られて。

今日もかっこいいなぁ~なんて思いながら。


(龍星Side)


「いよいよだなっ!」

なんて楽しそうに、昂平が言っている。

「……そ、そうだな…」

緊張して俺は噛んでしまった。

昂平はそんな俺を見て笑っている。

くそっ、昂平めっ。

高鳴る俺の心臓の音。

電車が駅に着いた。


(穂乃梨Side)



電車を降りる……

「すいません。」

私のことじゃないよね。

「すいません。」

あれ~

私かな~

この声が、ドラゴンボーイだったらいいなぁ~なんて思いながら、振り向くと…

そこには、ドラゴンボーイ本人が立っていた。

どうしたんだろ?

なんて思っていると…

「メアド教えてくれない?」