(龍星side)


「王子様ですか?」


今、王子様っていったよな?

面白すぎるだろw

「王子様って…ははは」

ずっと笑っている俺をよそに真っ赤になっている穂乃梨。

可愛いな~

「笑うとかひどいです!」

真っ赤になりながら怒る穂乃梨。

「ごめん、ごめん。
けど…ハハハハ」

「こっちは真剣に聞いてるのに…
もう、いいです。
今日はありがとうございました。
さよなら」

やばっ
俺、完全に笑いすぎたな。

慌てて穂乃梨を引き止める。

「ごめん。
ほんとごめん。
で、王子様ってどんなヤツ?」

「……うーん
顔はほんと王子様ってかんじで…
その王子様と私は付き合ってて…
私は龍ちゃんって呼んでました。」

龍ちゃん…

それって俺じゃね?

穂乃梨は俺のこと龍ちゃんって呼んでたし!

思い出したのか!?

「それって俺じゃね?」

「だと嬉しいんですけどね…」

冗談っぽくいった俺に本気で返す穂乃梨。

えっ、今…

嬉しいって!

自分が爆弾発言をしたことに気づいていない穂乃梨。

そんな時、俺のS心が発動。

「王子様が俺だと嬉しいの?」

「はい!」

って、とびっきりの笑顔で答える穂乃梨。

やべー、嬉しい!

こいつ、まじ可愛すぎ!

自覚してんのか?

どんだけ天然だよ。

こんなにいってるのに、気づかないとか…


って思ってると、穂乃梨が慌てだした。

やっと気づいたのか?