(穂乃梨side)


お礼いえてよかった!

にしても、かっこいいな~

龍くんだっけ?

私のお見舞い?来てくれたし、チョーいい人!

ルンルンで病院の中に入ろうとした。


その時、誰かに手を掴まれた。

振り返ると、龍くん?がいた。

わーおっ!

イケメンくんに私の、私のこの手を掴まれてる。

当分手、洗えないな~

なんてことを考えてると…

龍くん?が口を開いた。

「あのさ…
穂乃梨が俺のこと忘れてても、俺は穂乃梨が好きだ。
それに穂乃梨が俺のことを忘れてるなら、どんなに時間がかかろうと思い出させて見せるから!」

状況がまったく理解できない。

私の頭の中は?でいっぱい…

「あのぉー、理解できないんですけど…」

「あー、そっか…
俺のこと覚えてないんだもんなー」

「……ごめんなさい」

「正直、忘れられてるって知ったときショックだった。
目覚める前に、俺の名前呼んでくれたのに…って」

もしかして…

あの王子様かなー!?

「王子様ですか?」

私、今なんていった?

そう思ったときにはもう遅かった…

お腹を抑えて王子様…ってつぶやきながら笑っている龍くん?がいた。

あー、やっちゃった…