(穂乃梨side)


龍くん…

龍ちゃんとは別の人なのかな?

龍ちゃん、私の王子様ww

かっこよかったな~、夢でいいからまた逢いたいな~

ってか、謎の人物もかっこいいな~

なんて思ってると、謎の人物がお母さんと話してた。

と、思ったら病室を出て行った。

なんか落ち込んでるみたいだったな…

あ、わざわざ来てもらったのにお礼いってないや!


そう思ってたらいてもたってもいられなくなって、謎の人物を追いかけていた。

はぁ、はぁ…


あ、いた!

病院から出ようとしていた。


「す、すいません!」



(龍星side)


穂乃梨に忘れられてたことがショックだった…

明日、穂乃梨に会うのきついな…

なんて思ってると

記憶に新しい声が聞こえてきた。


「す、すいません!」

「…穂乃梨」

そうつぶやいて振り返った。


走ってきたのか、肩で息をしている穂乃梨がいた。


息を整え終わったのか、穂乃梨が口を開いた。

「あ、あの今日は来てくださってありがとうございました。」

久々に穂乃梨の笑顔をみた。

やっぱ、可愛いな~

俺はなんていっていいか分からず、素っ気ない返事をしてしまった。

「…ぃぇ」

「じゃあ!」

穂乃梨はそういうと病院の中に入っていこうとした。

その後ろ姿が愛おしくて、

穂乃梨が俺のことを忘れてても俺は穂乃梨が好きだ!

それに、忘れてるならどんなに時間がかかろうとも、俺のことを思い出させてやる!

そう思った俺は、穂乃梨の手を掴んでいた。