ドラゴンボーイと私。(仮)

「私、龍星の元カノ、未来っていうの。龍星と別れた?」

なんでこの人が知ってるの?

「私、龍星のことが今も好きなの。だから、私は龍星を手に入れるためならなんだってするの。あなたが乃流くんとキスしてる写真、龍星に送ったわ。これで、龍星は私のもの。邪魔しないでね。」

そんな…なんて人なの!

「ちょっと待ってください。」

「何かしら?」

「あなた卑怯です。正々堂々と勝負してください。」

「卑怯?なんと言われても構わないわ。欲しいものが手に入るならね。」

「今から、龍ちゃんに会いに行きます。」

「会いにいってどうするつもり?」

「キスしたことには変わりないですけど、私が好きなのは龍ちゃんだけですから。振られてもいいから、その気持ちだけは伝えたいんです。」

「そう。あなたにそんなことはさせないわ。」

「なんでですか?もしかして、怖いんですか?あなたのもとに龍ちゃんが行かなくなるのが。」

「何をいってるの?そんなことはないわ。」

「じゃあ、私は龍ちゃんに会いに行ってきます。」

未来さんに背中を向け、歩きだした。

「ちょっと待って。」

未来さんのほうを振り向いた。

すると、私の体は宙を舞い線路に落ちた。

その時、ちょうど電車が来た。



(龍星Side)


家に帰るため、駅に行った。

すると、人だかりができていた。

気になって、そこにいた人に聞くと「高校生が電車にはねられた」

と言っていた。

穂乃梨じゃないよな~

別れようとかいったけど、結局穂乃梨のことを考えてる。

未来が見えた。

警察の人に両腕を掴まれている。

「どうしたんだ?」

ぐったりとしている未来の代わりに警察の人が答えた。

「女子高生を線路へ突き落したんだよ。」

はぁ?

もしかしたら…

穂乃梨のケータイに電話をかけた。