ドラゴンボーイと私。(仮)

電車を降りると、龍ちゃんと目が合った。

私は、すぐに目をそらしてしまった。

そのあと、龍ちゃんと一緒にいた女の人が私を見て、笑っていた。

そして、龍ちゃんと腕を組んでいってしまった。

龍ちゃんには、あの人がいる。

このまま、別れちゃうのかな…私たち。



(龍星Side)



乃流は、終点まで、穂乃梨を離さなかった。

穂乃梨も穂乃梨で抵抗してなかったし…


電車を降りた、穂乃梨と目が合った。

でも、すぐに目をそらされた。

どうしてこんなことになったんだろう…

このまま、別れるのかな…

電車から降りてきた未来に、

「ほかの男に抱きしめられた女なんか、さっさと別れちゃえばいいのに。
あの女が悪いんだから。」

穂乃梨は何も悪くない。

俺が悪いんだ。

昨日、未来とのことをメールしておけばよかった…

穂乃梨に別れようって言われんのかな、俺。

でも、俺は、絶対別れたくない。



(穂乃梨Side)


なんとか、学校がおわった。

電源を切っていたケータイをつける。


【電話15件、メール3件】


電話、15件中、15件は龍ちゃんからだった。

メール、3件中、2件は龍ちゃんからだった。

残りの1件は、安藤先輩からだった。


〈安藤先輩〉

今日の放課後、話したいことがある。

教室で待っててくれない?

    ―end―

RE:
分かりました。

   ―end―