(龍星Side)


学校に行くため、電車に乗ろうと、俺は駅に行った。

あの人がいた。なんでいるんだ?

気づかれないように、気配を消した

のに…

あの人は、俺に気づいた。

「あっ、龍星!」

朝からなんだこの満面の笑みは…

異常すぎる!

「……」

「龍星、おはよ~」

「…おはようございます…」

「私ね、前の家に引っ越したの。」

はぁ!?

「……」

「龍星と毎日一緒にいられるように!」

怖い…
けど、俺には、穂乃梨がいる。

「すいませんが、俺の隣はもういるんで。」

「知ってる。」

「じゃあ、なんで?」

「もちろん、龍星を私のものにするためよ!」

顔が笑ってない。この人、やっぱり怖い。

「私、龍星を手に入れるためなら、なんだってするから。
あっ、電車がきたわっ」

どうしよう…
学校に着いたら、昂平に相談してみよう。

そんなことを考えていると、

穂乃梨が乗ってくる駅に着いた。

穂乃梨が電車に乗ってきた。

穂乃梨はいつも、俺の隣にくる。

だが、今日はこなかった。

「龍星、彼女こないわね。」

横で、未来が笑っている。

あんたのせいだよっ!

穂乃梨を見ると、穂乃梨が電車を降りようとしていた。

たぶん、俺のせいで…

穂乃梨の顔は今にも泣き出しそうだった。

どうしよう…