(龍星Side)


……………

これは、俺に対してのヤキモチってこと?

かわいいな~

俺は、穂乃梨がかわいすぎて、思わず抱きしめた。

そして、耳元で言った。

「俺は下田龍星。〇〇高3年。今は、これだけしか教えない。
穂乃梨に俺のこと、知っていってほしいから。」

そう言って穂乃梨を離した。

穂乃梨は、ゆでダコみたいに真っ赤だった。

俺の耳も、熱を持っていた。

こんなことしたことなかったから。



(穂乃梨Side)


ドラゴンボーイにいきなり抱きしめられた。

そして、ドラゴンボーイは、私の耳元で囁くように言った。

「俺は下田龍星。〇〇高3年。今は、これだけしか教えない。
穂乃梨に俺のこと、知っていってほしいから。」

そう言って私を離した。

ドラゴンボーイが耳元で囁くように言ったせいで顔が熱くなった。

ゆでダコみたいな私は、ドラゴンボーイに聞いた。

「何て呼んだらいいですか?」

「呼び捨てでいいよっ!
あと、敬語なしでっ!今度、敬語使ったら、キスするから(笑)」

呼び捨てって…
無理ぃ~
せめて、『龍ちゃん♥』

「呼び捨ては無理だよぉ……せめて、『龍ちゃん♥』とか…
…してもぃぃょ…」

またやってしまった…
しかもWで…
『龍ちゃん♥』なんて冗談だったのにぃ…
いきおいで、キ…ス…してもぃぃょ…なんて
終わった…



(龍星Side)


『龍ちゃん♥』って…
まぁ、穂乃梨になら呼ばれてもいいけど。
最後、キスしてもいいよって…
声、ちっちゃかったけど、俺にははっきり聞こえたっ!
ホントかわいいな~

「呼び方、『龍ちゃん♥』でいいよっ!
あと、最後の、キスしていいよって言ったよね~」

「……」

俯いて、なにもしゃべらない穂乃梨。

「でも、今日はやめとくよ。付き合った初日にキスはさすがにね~…
まぁ、抱きしめちゃったんだけど…
穂乃梨がどうしてもしたいって言うんなら、してあげてもいいけど…」

俺、またSになってる。
穂乃梨の前だと、俺の中に眠ってるS心が目覚めちゃうんだよな…


(穂乃梨Side)

キス…したかったけど、
丁重にお断りした。