(龍星Side)


ドラゴンボーイって、マジウケるっ。

それより、俺、なんかSはいちゃってたよな…

拒否権なしとか言っちゃったもんな……

まぁ、『穂乃梨』がオッケーくれたからよかったけど…

でも、振られると思ったわぁ。

マジ、焦った。

でも、今日から穂乃梨は俺のものだっ!

絶対、誰にも触れさせないっ!

俺、独占欲半端ないな…

そんなことを思っていたら、目の前にいた穂乃梨が俺をにらんでる。

穂乃梨のネーミングセンスのことを言ったから、怒ってるんだろう。

謝ったほうがいいよな。

「…ごめん。」

「……」

穂乃梨は、何も言わない。

「穂乃梨」

俺が、名前を呼んだから、穂乃梨はビックリしたようで、ぱっちりした目をこれでもかってくらい開いている。


(穂乃梨Side)


「……ごめん。」

謝ったって許してあげないんだからっ

「……」

無言でいると、

「穂乃梨」

なんで、私の名前知ってるの?
私がメアド聞いた時は、思考停止してたって…
しかも、今メアド教えたばかりだし、それ以来携帯つついてないじゃん!?

「なんで、なんで…なんで私の名前……」

「好きだから、穂乃梨のこと知りたくて、穂乃梨が友達としてる会話いっつも聞いてた。
俺、悪趣味だろっ(笑)

私は、『龍くん』ってことしか知らないのに…

なんかズルイっ!

「私は、『龍くん』ってことと〇〇高の人ってことしか知らないのに…
なんかズルイっ!」

言っちゃった…
言ってしまった……
終わった………