「読ませてよ。」

「うん。」

いつも通り、修太くんに読んでもらった。

「いいじゃん!」

「本当?!」

「おぅ。これなら、社長だって認めてくれるよ。」

「そうだといいなぁ。」

修太くんにそう言われると、すごく安心する。

良かった。修太くんが居てくれて。

「修太くん。ありがとね。」

「ん?何が?」

「いろいろ助けてくれて。
修太くんが居なかったら、きっと途中で諦めてた。
だから、感謝してる。本当にありがとう。」

あたしは、修太くんの目をまっすぐに見てそう言った。

「別にいいよ。俺も楽しいし。」

修太くんはいつだって優しい。

本当、ありがとう。