あたしはなんて声をかけていいのか分からなかった。
「修太くんは優しいよ。いい人だよ。」
気づけば、あたしの口は勝手に動いていた。
「その優しさのせいで、俺はフラれたんだよ。」
「修太くんが悪いんじゃないよ。
その人が修太くんの良さに気づかなかっただけ。」
頭で考えるよりも先に、あたしの口は動いていた。
「修太くんは修太くんだよ。
どんなに偽ってても、優しい修太くんは変わらない。
だって、修太くんはあたしに勉強教えてくれてる。
小説書くの、手伝ってくれてる。
それって修太くんの優しさでしょ。
それが本当の修太くんなんだよ。
あたしは、そのままの修太くんでいてほしい。」

