「ちょっと航太郎買ってきてよー」

ちょうど廊下を通る幼なじみの
浜田航太郎(はまだこうたろう)

に頼んでみる。
こいつはモテている。
いや、女たらしなのか?

あらゆる女子に優しくするから猫みたいにみんながなつく。
 

「うぇー。金くれよ」


「はい」
1000円を渡した




「航太郎君はけなげだねぇ・・。じゃあ私の分もお願いできますか?」
未優はすこし顔を赤らめながら航太郎に聞く。

 「美優はいいよ。タダ(自称イケメンスマイル」

「わぁーっ!ありがとぉ」

 うちは航太郎に口パクで『早くいけ』と言った
航太郎はうちの顔を見てすぐに走って行った


 「仲良いねぇっ。」

 「幼馴染なだけで仲がいいわけではないぞw」


手首につけてたシュシュで髪の毛を結ぶ。

うなじに汗ばんだ髪の毛が張り付いて鬱陶しい。


「未優、ちょっといい?」


あー、また男子に呼び出されてるよ。


「ヒューヒュー、告白ですかぁっ?」

冷やかしをすると相手の男子は

「うるせぇよ」って顔を赤らめる。

未優は告白になれてるらしく、平気な顔で「図書館で話そ?」

と言っている