平凡太~ヘイボンタ~の恋

帰り。


ボクはまた一華先輩を待ちながら、明日の分の書類に目を通す。


「平太くん?」


「あ、一華先輩、終わりました?」


「うん」


「じゃ、帰りましょうか」


「あ…。辻野さん、は?」


「先に帰ったみたいですから、2人で」


「そっか…」


2人揃って会社を出て、バス停まで一華先輩を送った。


そんな日が平穏に続く。


栞は仕事中も帰りも、ボク達に何のアタックもしてこない。


諦めたのかもしれない。


それ程、栞は静かだった。