迎えた朝は、リビングで愛し合ったままの姿。


まだ深い眠りの中にいる一華に毛布をかけて、ボクは一華の髪にキスを落とす。


音を立てぬよう服を着て、静かに詞音のオモチャ箱をあさる。


「…あった」


見つけたソレをポケットの中に忍ばせた。


「平太…くん…?」


「あ、起きちゃいました?もっと寝顔を見ていたかったのに」


「平太くんだけ服着て…。ズルイ…」


毛布にくるまった一華がかわいくて、愛おしくて。


だからボクはありったけの愛をぶつけるんだ。


今なら言える。


今しかナイ…よ、な?