平凡太~ヘイボンタ~の恋

「パパー!パパー!」


「詞音…!」


どうして詞音ちゃんがここに…?


どうして泣いている?


新しいパパになつけなかったのだろうか…。


「詞音?1人でここに来たのかい?」


「うっ…っ…。おばあちゃんに…っ…っ…連れてきてもらったの」


…おばあちゃん?


顔を上げると、年配の女性がボクに向かって軽く頭を下げた。


「本当に友詞にそっくりなのね」


そう言って寂しそうに笑った。


立ち話もなんだし、何より詞音ちゃんのすっかり冷たくなった手がかわいそうで近くの喫茶店に入った。


ボクらはコーヒーを、詞音ちゃんには温かいココアを注文して席に座った。